パティ・スミスの映画

気づけば秋。
この夏は海に山にと出かけまくって真っ黒だけれども、
思考回路に霧がかかった感じが取れない。
これを疲れのせいにしてばかりいても仕方ないので、
そろそろ自分から元気になる努力をすべく、
まずは「ひとりで映画を観に行く」を5年ぶりに実行。
本当は、スノーボードよりも映画に行くほうが好き。

パティ・スミス ドリーム・オブ・ライフ

実はパティスミスの音楽、聴いたことがない。
それなのに久しぶりに観る映画にこれを選んだのは
パティが母の年と近いこと、大切な人をたてつづけに失うという不幸を乗り越えたこと、
米国人なのに被爆者に寄り添う心の持ち主であり反戦を歌っていることが紹介された記事が
たまたま目に留まったから。極めてミーハー。

いやあ、自分が元気になれるヒントがあるんじゃないかと思って観たけど
そういう次元じゃなく、もう還暦超えてるのに、あまりに格好良くてびっくり。
パンクの女王と言われてたので今までは興味が湧かなかったのだけれど
音楽も人間も、私がイメージしていたのとは違った。
パティの詩の良さ、凄さが私には理解できないのが本当に残念。
字幕で「馬が、馬が、馬が・・・」とやられてもどうも・・・。
こればかりは原文の音、意味、響きをそのまま受け止められる英語力がないと駄目だ。
しかしそこを差し引いても詩を読んでいる彼女の姿には惹きつけられるし
堂々とブッシュ批判をし、「NO WAR!NO WAR!」と叫ぶ彼女のパフォーマンスは迫力があり、
生身の彼女に是非会ってみたくなった。
CD買おうっと。
詩の世界だけに留まらずに人の心に深く響く感性を持っている人だと感じる。
無造作に三つ編みにしているぼさぼさの髪、ファッション、
指で絵の具をなぞる仕草、ギブソンをつまびく姿、
バロウズやメイプルソープについての思い出を語るシーン、
すべてが妙に絵になっていてお洒落で、久しぶりに本気で「見とれた」。
突然亡くなった弟について語る彼女の心境が、私が今母に感じているのと似ていて
到底近づけない人、と感じると同時に、身近にも感じられたのは
スターとしての彼女をPRせずに淡々としたドキュメンタリーに仕上がっているお陰。

観て良かった。




Date: 2009.09.03 Category: 映画・舞台・展示・イベント  Comments (0) Trackbacks (0)
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Saori Takano

Author:Saori Takano
「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。

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