人生は廻る輪のように


以前この著書から引用された
ある一小節にいたく感動したことがありました。
しかしその後、色々経験するうちに、
所詮こんな言葉はただの理想論じゃないの~、
現実はこんな風に前向きに考えられないよと
斜め視点になり、著書をきちんと読むことはありませんでした。
ところが少し前にNHKでE・キューブラー・ロス医師の特集番組があり、
晩年脳卒中で半身不随になった彼女が、
著書で説くような、現実をあるがままに受容し生きる意味を見出している「聖女」として患者生活を送るどころか、
左半身が動かないという現実に憤っていた事実を知りました。
正確ではないかも知れませんが、
インタビュアーの「あなたは○○と言っていましたよね?」というような質問に対し
「ふん、あんなものは全部嘘だったのよ」という、
著書のファンが期待するものとはほど遠い、すんごい態度の答え方をしていたように記憶しています。
きれいごとではない人間臭さを感じて、逆に興味をそそられました。
それでまずは柳原和子さんも褒めていた「ライフレッスン」を読んでみたのですが
あっさりとはまってしまったので、
続いて出版当初は最後の著作になると言われていたこの本を読んでみました。

ライフレッスンの比じゃないくらいはまりました。
久しぶりに頭がぼ~っとするほど感動しました。
感動というより動揺に近い感情かも知れない。
バスの中で読みながら泣くこと数回。
三つ子の長女として生まれたロス医師の自伝的な内容ですが、
とにかく休息とは縁遠い、濃密な、行動に次ぐ行動の人生。
感傷的な話の映画とかには弱い私ですが、
読んでいていちいち涙が出るのはこの本の内容がそうだというのではなく、
他人に起こった色々な出来事や生活習慣の異なる国の人々の雰囲気を
それなりにリアルに想像できるようになったからという自分側のコンディションに尽きます。
ロス医師は本を読んで泣く暇なんかなかっただろうけれども。
数年前に読んだとしても今ほどは心に響かなかったと思うと、
本との出会いにもそれぞれ丁度良い時期というのがあり、
母ががんにならなければ、そのうち読もうと思っていたこの本をあせって今読むことはなかったわけで
やっぱり運命というものがあるのか?と思います。
ロス医師が死後の体験の素晴らしさに気づいた後半のチャネリングの話になると
昔から第六感的なものに疎い私としては付いていけていけませんでしたが、
そこを省いても私にとって良書です。

読むのは移動中だけなので
電車やバスに乗るのが待ち遠しかったのですが
読み終わってしまったのが残念。
活字が好きというわけではないので、
なかなか次に食指が動くものがありません。
皆様、こんな今の私にお勧めの本がありましたら是非紹介くださいませ。
Date: 2008.07.04 Category: 本・雑誌・新聞記事  Comments (0) Trackbacks (0)
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Saori Takano

Author:Saori Takano
「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。

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