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ライフレッスン


良かったですねえ!と沢山の方に言っていただいたので
わざわざこれを書くのもちょっとためらわれますが、
母のがんが再発してます。
再発を告げられた患者は2週間くらい鬱になることがよくある、と
どなたかのブログで読みましたが母もその例に漏れず
再発宣告直後の気分の急降下は凄まじく、それが体調にもはっきり現れて
私の方もちょっとぐったりでした。
今回ほど「人を励ます」ということの難しさを感じたのも初めてですが、
春に読んだ本田神父の新聞記事
「相手の立場に立って、と言われるが
しょせん人は他人の立場に立つことはできないのだということがわかった」
というのが再び実感を伴ってひしひしと。
がん患者の気分はがん患者にしかわからない?
いや、それでは救いがなさすぎます。

そんなわけでどうにかしてお互いの気分転換を図るべく、
母を連れて旅行に行って参りました。
体調もまあまあで過ごせたのは
好天に恵まれたこともありますが、この本のお陰かも知れません。
(今の自分にかなり響くものがあったので
少し前にこのブログのタイトルも変えました。)

E・キューブラー・著 「ライフ・レッスン」 

「ライフ・レッスン」にはある否定的な出来事に対して人は最初にショックや怒りや憤りを感じ、嘆き、
次に取引をし、それから自己へのひきこもりなどのいくつかの共通の段階を踏む。
そしてその段階を経てうまくいけば
最終的にやすらぎと受容の段階がおとずれる、ということが書いてあります。
(物を無くした、とか単純な事柄でも当てはまりますが、
往々にしてそれは誰もが避けられない「死」についての話になります)
どんな出来事も自分を成長させるためのレッスンとして捉え、
その気づきを通して前向きに生きる(あるいは人生を終える)ことが出来る可能性を説く本です。
これまた自分で書く概略には自信がないので興味がある方は是非ご自身で一読を。
辛いことで悩んでいる方には特にお勧めです。
レッスンの例として挙げられているエピソードが死と向き合う事例ばかりなので
再発でショックを受けている時にこういう本を渡すのはどうかなあと
ちょっと悩みましたが杞憂だったようで
旅行中に3回も再読し、ページは傍線だらけになっていました。
結局、ロス女史の書いているように、
死を避けようとしているのは周囲だけの話で、
患者本人にとってはまさに直面した問題であり、
それについて語れる場を求めているんだなあと。
20年前はこんな素敵な本には出会えませんでした。
感謝。

私の人生の中でも最も宿題の多い夏です。
Date: 2008.07.03 Category: 本・雑誌・新聞記事  Comments (0) Trackbacks (0)
プロフィール

Saori Takano

Author:Saori Takano
「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。

鍼灸治療は相性も重要、
来院するかどうか迷っている方は
ざっと読んでいただいて相性の参考にしてくださいね。

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