うつぶせ寝の効用

高齢で元気なお医者さんとして知られる日野原重明先生が
うつぶせ寝を提唱しているらしい。
中吊り広告などでなんとなく目にしてはいましたが、
それにどういう効能があるのかはよく知りませんでした。
今月の鍼灸の業界雑誌の中に「うつぶせ寝をしてみませんか」という記事がありました。

脊椎動物は腹臥位(おなかを地面につける)のが自然な体位で、
人間だけが仰向けに寝ています。
人類の歴史で考えると他の動物に襲われる危険がなくなった段階で
仰向けに寝るようになったのではないか、ということです。
確かに内臓の配置は全部お腹側で、
もし仰向けに寝ている時に動物に襲われたりしたらひとたまりもありません。

うつぶせ寝のメリットはおおまかに、
・ 背骨の前を走る血管が内臓の重みでおさえつけられないので血流が良くなる
・ 呼吸が楽になる
そうです。
うつぶせだと息が苦しそうなイメージがありますが、
海外では20年以上前から呼吸器に問題がある患者に対して
腹臥位の姿勢が効果的だという論文が沢山あるそうで、
実際に仰向けよりも空気が沢山肺に入るそうです。
なるほど~
余談ですが私、子宮筋腫を抱えていたときにはうつぶせ寝しかできませんでした。
仰向けで睡眠に入っても朝になると必ずうつぶせになっている。
仰向けだと筋腫が子宮周辺の血管を圧迫するようで、下腹が苦しかったです。
今ではうつぶせでなくては眠れないことはなくなりましたが、
それでも目覚めるとうつぶせになっていることは多いです。
夕食が遅い時間のせいもあるかな? 
背骨の上に重くなった胃を乗せて眠るより、
うつぶせの方が楽だし消化も良いんだろうな。
なんとなく楽な気がしてうつぶせ寝をしていたのですが、
根拠を説明されると今晩からまた積極的にうつぶせで寝てやろうと思いますね。

長期間の寝たきりで手足が麻痺したり頚の関節が動かなくなってきた人に、
床ずれ防止のためにうつぶせ寝をさせたところ、
座れるようまで回復した例があるそうです。
筆者の方はうつぶせ寝を寝たきり防止策として薦めているそうですが、
日本は海外より寝たきりの人口が圧倒的に多いらしい。
海外で寝たきりが少ないのは「寝かさないから」だそうです。
現在、私の祖母が徐々に寝たきりに移行中で、
「電動や手動で背中が持ち上がる方式のベッドも寝たきりの人を作り出している要因ではないか」
というくだりが大変気になります。
介護の常識が変わる日が近いといいですね。
Date: 2007.07.13 Category: 2009年以前のブログ  Comments (0) Trackbacks (0)
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Saori Takano

Author:Saori Takano
「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。

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