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ヤン・リーピンの覇王別姫


昨年から楽しみにしていたヤン・リーピンの覇王別姫。
発売開始時間に合わせてチケットを取った成果で、6列と書いてあったのですが一番前の席でした!!
今年二番目の嬉しいことです!
楽しみにしていた割には今回 一切何も下調べせず
手元にチラシもなく 覇王別姫 といえば
レスリー・チャンが出てた映画のあのイメージだな...とホールに足を踏み入れると
場内に響くかちゃかちゃという音。
天井から吊るされた大量のハサミがゆっくりと揺れているのが視界に入って度肝を抜かれました。
その数、千本どころではありません。
途中まで数えてやめましたが、二万本だそうです。
二万本の刃物の下で踊るって...
そして開演前から舞台右端で黙々と
白い紙をひたすらハサミで切る切り紙師の女性。
キター!
こういう演出の導入は今回もピナ・バウシュへのオマージュを彷彿とさせます。
漢字を切ってるのがかっこいい。
「静」という大きな切り文字を彼女が掲げて
舞台が始まります。
男性全員見事なシックスパックで
力強く且つ美しい回転技が何度も披露されましたが
合気道ばかりやってるせいで飛び受け身にも見える...
半裸が多いので筋肉Showというか、これ 別に、
覇王別姫というストーリーに沿わなくても良いのでは?
と個人的に思う部分もあり、
私は民族舞踊を前面に出した「シャングリラ」の方が好きですが
それでもやっぱりヤン・リーピンの生み出す世界が鳥肌が立つほど
見るものを心酔させる魅力があることに変わりなく。

日本公演はたった4日間。
ヤン・リーピン本人はカーテンコールにしか出ていませんが
相変わらず美しい。
振付家として、監督として
まだまだ素晴らしい舞台を作り続けてくださるでしょう。
早くも次の来日公演が待ち遠しいです。
久しぶりに今年は他にもダンス、観に行こうかな。
Date: 2019.02.22 Category: 映画・舞台・展示・イベント  Comments (0) Trackbacks (0)

顔たち、ところどころ を観てきました



キャンセルが出て時間が空いてしまい
水曜日は映画の日~、ということで
顔たち、ところどころ
を観てきました。

アニエスヴェルダ(88歳 映画監督)とJR(33歳 アーティスト)が組んだドキュメンタリー風のフランス映画。

88歳まで生きられたとして
誰もが33歳の若者に
あんな気の利いた台詞の言えるおばあちゃんにはなれない。

墓参り中に、
死ぬのは怖いかとJRに訊かれて
いいえ
待ち遠しいわ
だって最期だもの
と答えるアニエス かっこいい。

最初 絶対サングラスと帽子を何処でも取ろうとしないJRに
人生の大先輩の前でもそんな態度かい
と思っていたのが
観終わると
好感度がぐっと上がってました。

ドキュメンタリーのようでいて
巧妙に作り込まれた感じ。
のどかなフランスの田園風景に誘われて
眠くもなってしまいましたが
それも含めて
自分も一緒に旅行に連れて行ってもらった気分になれました。
ぼんやりいい感じで終わるのかと思いきや...
でも、良いラスト。
帰りにVironでサンドイッチを。

次のお客様を待ちながら
コーヒーを飲みつつ
もうしばらく映画の世界に浸ります。
Date: 2018.09.26 Category: 映画・舞台・展示・イベント  Comments (0) Trackbacks (0)

映画 DRIES を観てきました

昔 憧れだったドリス・ヴァン・ノッテン。
最近のドリスの服は全然知らないけれど
ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男
を観てきました。
個人的に期待していたほどは、彼のクリエイションの深淵に迫るという内容ではなく
雑誌で「ドリス・ヴァン・ノッテン特集」を眺めてるような感覚の映画で
不覚にもコレクションシーンでは眠くなってしまった...
しかしコモの織物工場とインドの刺繍作業場のシーンには
見入りました。もっと見たかった。
それと、ドリス達が住んでいる家!
完璧なまでに作り込まれた広い庭、
日本では見かけない種類の木々や草花に溢れていて
とにかく綺麗。
ちょっと整いすぎているくらい。
インタビューに担当の庭師も出ていると良かったなあ。

自転車で界隈を往復するのがメインになっている今日この頃、
電車にあまり乗らなくなって
昔のようには服を買わなくなってしまいましたが
久しぶりにキラキラした世界観に触れて
今年は散財したくなりました。



クリスマスローズが次々と。
今回は花芽が沢山出てきました。
何の手入れもしてなくても立派に咲いてくれるありがたい花です。
Date: 2018.03.08 Category: 映画・舞台・展示・イベント  Comments (0) Trackbacks (0)

モクサアフリカ講演会を聞いてきました その二



会場で売ってたモクサアフリカ手ぬぐい。
来られなかった友人の分も購入。


マーリン•ヤング先生と伊田屋幸子先生の
モクサアフリカについての講演
に行ってきました その二。

後半。
ここからが本番です。
モクサアフリカはどういうきっかけで始まったか。

モクサアフリカは2008年、
現代医療の恩恵を受けられないエリアの
HIVおよび薬剤耐性のある結核菌に感染した人達に対して
お灸による免疫力向上を図るためにイギリスで発足したチャリティ団体。

世界の貧困層と富裕層の格差は年々広がりつつあり
世界の半分の富をごく少数の富裕層が所有している一方で
1日1.25ドル以下で生活する最貧困層が存在する。
二酸化炭素排出量が多い国ほど気候変動の影響を受けず、
排出量の少ない国ほど気候変動で経済的ダメージを受けるという皮肉な事実。
貧困層にとって医療費は深刻な経済負担です。

「Could acumoxa help fill gaps while richer countries close their borders?」

データだけならパンフレットに
載っている話なんだけど
自分の耳で生の声を聴くと
彼らの活動の臨場感が違う。

心が動く。

ウガンダのマケレレ大学でのランダム化比較実験では
足三里への連続施灸で
結核菌にもAIDSウィルスにも
非施灸群に比べて優位に感染力が低下。
この論文は間もなく英語で発表されるそうです。

素晴らしい...

日本ではなかなかこのような比較実験を
人体で行うのは難しく、
鍼灸師の社会的地位の低さもあって
今までにほとんど論文がない。
モクサアフリカでの結果が即
日本で広く受け入れられることはないかも知れませんが
外堀から埋めて行けば
いつか医療の常識が変わるかも知れない。
自己施灸がレトロなケアとしてではなく
ごく当たり前のプライマリーケアとして一般化すれば
高騰する日本の医療費を
わずかながらでも減らせる可能性に繋がるかもしれない。
日本はまあ、医療が充実しているので今は除外するとしても、
貧困国での効果が認められれば
さらに募金も楽に集まるでしょう。
薬と比較して格段に安いですし。

驚いたのは、北朝鮮は実は
かなりの結核患者を抱えているらしく
モクサアフリカのスタッフが(赤十字を通して?)
お灸指導に行ったというお話。
しかも、習いに来るのは一般人でじゃなく
病院の責任者レベルだそうです。
優秀な上に取り組み方がものすごく真剣だから、
アフリカで看護師さんに
2日くらいのトレーニングで教えている施灸の仕方を
半日で覚えてしまうと。
日本人やアメリカ人は入国できないらしいですが
韓国には鍼灸文化があるけれど
北朝鮮にはないということなのでしょうか。
日本式の施灸が平和の架け橋になったりしたらいいなあ。

今年の春から金沢大学とモクサアフリカの共同研究が始まるそうです。
何の研究かは触れられませんでしたので
これは後日確認したいと思います。

「私は20年 日本の鍼灸を学んだが
透熱灸(糸状灸)がこのように発展しているのは日本だけ。
酒や茶のように、お灸も
日本独自の文化として誇れるものだと思います」

(透熱灸=直接艾を捻って肌の上に載せるお灸です。)

ネパールのように、
現地に艾工場を建てる事を最終目的としないのかと思いましたが
同じように考える方が、質問してくださいました。
蓬は寒い冬と暑い夏のバランスで上手く育つらしく
日本の北陸の蓬から取れる艾が最も良質で、
寒い冬のないアフリカでは栽培が難しいとのこと。
南アフリカで栽培実験したところでは
持ち込んだヨーロッパ産 アメリカ産 中国産 日本産の蓬のうちアメリカ産と日本産の生育は悪くなかったものの、
ネパールでのような良質な蓬には至らなかったようです。
蓬なら何でも良いわけではなく、
葉の裏側の繊毛が艾になるので
繊毛が少ないと艾にならないわけです。
沖縄に行った時、沖縄ソバに生の蓬をたっぷり載せた薬膳的メニューがありましたが
あの蓬では直接灸をする艾を作れないということですね。
そうか~

そしてもう一つ。
火傷と治療効果の問題。

残念ながら棒灸、台座灸、直接灸の
比較データがないので
灸によって効果が異なるかどうかは不明とのこと。
(モクサアフリカでは直接灸です)
ほんのりした温かさでも劇的な効果があったりすると
お灸が苦手な人には朗報ですが
なんとなく、足三里だけでやっていくのであれば
棒灸より直接灸の方が
免疫力アップ効果は高いような気がしてしまいますね。

火傷に関しては
水泡が出来てしまった場合は場所をずらして施灸を続けますが
なんと、衛生状況が劣悪なアフリカの環境下で
結核やAIDSに罹っている免疫力が低下した人への
施灸にもかかわらず
火傷からの感染事例は皆無!
お灸には副作用がない、
と自信を持って言われるのはこれも大きいですね。

Date: 2018.01.28 Category: 映画・舞台・展示・イベント  Comments (0) Trackbacks (0)

モクサアフリカ講演会を聞いてきました

マーリン•ヤング先生と伊田屋幸子先生の
モクサアフリカについての講演
を聴いてきました。


自分の母校でイギリス人からモグサの素晴らしさについて語られるという非日常感。

前半は艾の歴史から始まり、
久しぶりに学校の授業を思い出しました。
B.C700年頃の文献にすでに艾の記載があり
その後灸と経絡が登場し、
鍼の記述が出てくるのはさらに後年。
つまりは鍼灸治療は鍼からではなく灸からスタートし発展していったと考えられます。
マーリン先生は、
鍼灸師のバイブルの一つとも言える古典、
「難経」にお灸の記載が全くないのは、お灸の記載をすると何か不都合が生じるためあえて除外したのではないか
と面白いことをおっしゃってました。
鍼の専門書だから載せなかった、のではなくてね。
で、古典「素問」に記載のある、北からお灸が来たというのは、多分遊牧民がルーツで、
着火剤として艾を使っていたので
よく乾燥した艾が常時手元にあるかどうかは死活問題であっただろう、と。
彼らは季節ごとに同じ場所に帰ってくるから
使わない艾を次のシーズンのために埋めておいたりしたので
その結果「3年経った艾が良い」という結論に達したのではないか。
なるほど、あり得るかも!
今すぐ学生時代に戻って
あの頃のノートを確認したいお話でした。

後半に続きます。



Date: 2018.01.26 Category: 映画・舞台・展示・イベント  Comments (0) Trackbacks (0)
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Saori Takano

Author:Saori Takano
「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。

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